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東日本大震災で全村避難を経験した飯舘村は、ふるさとの再生へ、総力戦で一つひとつの課題に向き合ってきました。その道のりに想いを寄せ、あるいは新たな可能性を見出して、色とりどりの活動を展開してきたのが地域おこし協力隊の皆さんです。

「つなぐNOTE」は、地域おこし協力隊の隊員の皆さんの視点から、それぞれの活動の軌跡と飯舘村での暮らしについてお伝えします。

東日本大震災で全村避難を経験した飯舘村は、ふるさとの再生へ、総力戦で一つひとつの課題に向き合ってきました。その道のりに想いを寄せ、あるいは新たな可能性を見出して、色とりどりの活動を展開してきたのが地域おこし協力隊の皆さんです。

「つなぐNOTE」は、地域おこし協力隊の隊員の皆さんの視点から、それぞれの活動の軌跡と飯舘村での暮らしについてお伝えします。

今回は、企業雇用型地域おこし協力隊として「一般社団法人いいたて結い農園」で働く行友弥さんに、協力隊を目指した時のこと、これまでの活動の軌跡、飯舘暮らしの魅力などについてお聞きしました。

行友さんが地域おこし協力隊になった訳

私は北海道函館市の出身です。昭和60年に毎日新聞社に入社し、新人記者として最初に赴任したのが福島市でした。飯舘村にも何度か取材で来た記憶があります。郡山市出身の伴侶と出会ったのもその頃です。

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発災当時は、東京本社で農林水産分野を担当する記者でした。被災地の状況が気になりましたが、原発事故をめぐる政府発表への対応などに追われ、なかなか被災地へ行けないことをもどかしく感じていました。
「もっと現場に出たい」という思いを押さえきれず、震災の翌年に新聞社を早期退職。農業系シンクタンクの研究員に転職し、10年間にわたって被災地復興についての調査・研究を担当しました。

飯舘村でも多くの農業関係者にお会いしましたが、福島大学の先生の紹介で、大久保・外内行政区の区長を務める長正増夫さんと知り合いました。
6年間の避難を経て村の居住人口が大幅に減り高齢化も進む中で、長正さんたちは農業を通じた地域コミュニティの維持・再生に取り組まれていました。それは、私が記者時代に取材した「産業としての農業」とは大きく違うものでしたが、そこにこそ農業の本当の価値があるように感じたのです。
長正さんらの取り組みは組織化され、令和3年に一般社団法人いいたて結い農園が誕生。そのころから私もエゴマの収穫に参加するなど、微力ながらお手伝いをさせてもらうようになりました。2年前に研究員を退職した後も個人的に交流を続け、長正さんには「いずれは飯舘村に移住したい」とお伝えしていました。

飯舘では帰還した住民の暮らしを支える活動をしたいと考え、一時は福祉系の仕事に就くことも検討しましたが、長正さんから声をかけていただき、企業雇用型の地域おこし協力隊に応募。10月1日から「結い農園」のスタッフとして勤務させていただいています。

活動を通して地域の人と広く深くつながりたい

活動拠点の「大久保・外内集会所」にて

収穫や草刈りなどの作業にも参加しますが、私たち協力隊員が求められる最大の役割は「エゴマなどの収穫物にどう付加価値をつけて売るか」ということです。

まだまだ手探りの段階ですが、さまざまな可能性を試してみようと思います。首都圏にも福島の食材や料理を扱う販売店や飲食店は多くあり、それらへの売り込みも課題の一つです。

記者経験を生かした情報発信や、村全体を元気にする活動にも取り組んでいくつもりです。実は、農業分野を取材するジャーナリストの団体や「食と農」について学ぶ東京のNPO(非営利活動法人)の役員もしているので、そうした人脈を使って飯舘へ人を呼び込み、村の魅力や現状、課題を伝えていこうと考えています。

また、村内でも多くの人と広く深くつながり、信頼関係を作っていきたいです。幸い、飯舘では元々の住民と移住者らが一緒に参加する交流イベントも頻繁に開かれるので、そういう機会を通じて地域に溶け込んでいきたいと思っています。

暮らして感じる飯舘村のこと

結い農園のエゴマ畑にて

飯舘の魅力は、豊かな自然や美しい景観だけでなく「人」にあると感じます。とにかく住んでいる人が個性的で面白い。そして、外から来た人を温かく迎え入れる懐の深さがあります。

それは、経済的な発展よりも「心」の豊かさや丁寧な暮らしを大切にする「までいな村づくり」に長年取り組んできた成果ではないでしょうか。また、この地方は江戸時代の飢饉で人口が急減し、北陸地方から移民を募って地域を立て直したと聞きました。その歴史が、村民のオープンな気性に生きているのかも知れません。

協力隊の任期は3年間ですが、私も移民として定住を目指します。住民の皆さんに1日も早く「仲間」と認めてもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

飯舘村地域おこし協力隊になろう!

飯舘村は、行友さんのように村内の募集企業で働く「企業雇用型協力隊」の他「フリーミッション型協力隊」も募集しています。任期はいずれも3年間。募集の詳細については、下記フォームよりお問い合わせください。

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