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先輩移住者

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僕らが飯舘村に移り住んだ理由。

飯舘村に移り住んできた先輩移住者の皆さんに、移住してきたきっかけや村での暮らしについてインタビューする連載企画。
村に「新しい風」をもたらしてくれている、個性豊かな皆さんのお話を伺って、村での暮らしについて想像してみてください。

飯舘村役場から車で約15分、直線距離で8kmほど南西に位置する比曽地区。標高が600m以上あり寒さは厳しいですが、なだらかな丘陵とのどかな田園風景が広がり、田舎暮らしを楽しむには最高のロケーションです。
そんな比曽地区に一軒家を借りて暮らす佐々木淳一さんは、宮城県出身の44歳。6年前に仙台市から移住してきました。
子どものころから野山で遊ぶのが大好きで、友達と探検ごっこや秘密基地作りに明け暮れたという根っからのアウトドア派。19歳からバイクに乗り、30代のころはテントを積んで日本中をツーリングして回ったとか。
特定の会社に雇われず、フリーランスで通信工事(携帯電話の基地局設置など)の仕事をしていたのも「その方がまとまった休みを取りやすかったから」といいます。

“木こりみたいに生きたい”が、移住のはじまり。
そんな佐々木さんが飯舘に移住するきっかけになったのは、災害ボランティアの体験でした。台風で大きな被害が出た千葉県の被災地へ行き、壊れた建物や倒木の片付けを手伝っていた時、チェーンソーで木を切る「木こり」の姿に「かっこいい」とあこがれ、林業に関心を抱いたそうです。

70年代のアメリカ映画から飛び出してきたような、かわいいキャンピングカーの車内にて

ハローワークのオンラインサービスで検索して見つけたのが、飯舘村の森林組合でした。会津地方やいわき地方など、他にも林業関係の求人はありましたが、飯舘は宮城県から距離が近いことと「村で働く」ということにひかれたそうです。アポなしで森林組合の事務所を訪ねて驚かれましたが、すぐに採用が内定しました。

足元もオシャレな佐々木さん

現在は林業現場を離れ、飯舘村長泥地区の「イイタテバイオテック株式会社」に勤務。下水の汚泥から肥料の原料を製造する会社ですが、ソルガム(主に家畜の飼料になるイネ科の作物。和名は「モロコシ」)を育て、それを加工し燃料として利用しています。
ソルガム栽培には地域の遊休農地を使い、生産した肥料を活用することもできるので、省資源と循環型社会に貢献しています。佐々木さんは、粉砕したソルガムを圧縮してペレット(粒状に固めたもの)に成型する工程を担当しているそうです。

直す、つくる、工夫する。その時間丸ごと楽しんで。
DIY(家具などを自作する)精神も旺盛な佐々木さん。自宅を訪ねると、玄関先にはさまざまな工具が足の踏み場もないほど置かれていました。家のリフォームも考えているとのことでした。
最近はネットオークションで落札したキャンピングカーの改造にも取り組んでいます。かなり使い込まれた車ですが「走るセカンドハウス」としてどんな風にカスタマイズするか、夢が膨らみます。
佐々木さんの究極の目標は「半自給自足」生活。お金がたまったら、トラクターなどの農機も手に入れて、作物を育てるつもりだそうです。「完全な自給は難しいだろうけど、自分の食べるものはなるべく自分で作りたい」と、抱負を語ってくれました。
決して便利とは言えない村の暮らしですが、その不便さも心の持ちようで楽しみに変えられる。佐々木さんのライフスタイルは、そのお手本かも知れません。

これからも佐々木さん色に染まった村暮らしの展開がたのしみ

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