2025.06.24
【いいたてで働こう】株式会社RISESAPEUR(ライズサプール)
株式会社RISESAPEUR(ライズサプール)=⽬黒美樹代表取締役=は福島県只⾒町に本社を置く農業⽣産法⼈。⽶を中⼼に、全国に知られる地域ブランドの「南郷トマト」などを⽣産し、餅など加⼯⾷品の製造‧販売も⼿がけている企業です。来年度から飯舘村での稲作を計画し、そこで働く⼈材を探しています。
南会津地⽅の⻄端で新潟県境に位置する只⾒町は飯舘村と同様、標⾼数百メートルに位置する中⼭間地域です。厳しい気象や地形的な制約の中で農業経営の規模拡⼤に取り組み、農村の景観や地域の雇⽤を守ってきた同社は「6次産業化」の先駆者でもあります。6次産業化とは「1次(農業⽣産)+2次(農産物の加⼯)+3次(販売)」を⼀体で営むという意味。その⼤きな成果が、同町で作られている⾹り⾼い⽶焼酎「ねっか」です。2017年の発売以来、地域づくりや酒をテーマとする多くのコンテストで上位⼊賞するなど⾼い評価を受け、地域の新たな特産品、地域おこしの成功例として全国から注⽬を浴びてきました。「ねっか」は飯舘村の道の駅までい館でも販売されています。
その製造元である合同会社「ねっか」を⽴ち上げた只⾒町の若⼿農家5⼈の⼀⼈が、ライズサプールのスーパーバイザー(現場の⽣産管理や監督を担う役職)で⽬黒代表の夫でもある⽬黒⼤輔さん(41)です。
「ねっか」設⽴の狙いは、⽶の新たな使い道を開拓することで農地の有効活⽤を図り、冬場の農閑期にも地元の⼈が働ける機会を確保すること。つまり、ビジネスとしての成功以上に「地域を守る」ことが⼤きな⽬的でした。ライズサプールも「地域とのつながり、⼈と⼈とのつながり」を⼤切に「すべての事柄 に感謝」し「⼼豊かに⽣きていく」ことが経営の基本理念です。それは、飯舘村が⻑年掲 げてきた「までいライフ」にも通じるコンセプトと⾔えるでしょう。
そんな同社と飯舘村の間を取り持ったのは知⼈の県職員(農家に⽣産技術や経営について助⾔する担当者)の⼀⾔でした。「飯舘に来てみないか」と誘われた⽬黒さんご夫妻は3年ほど前から村に通い、役場職員らとも相談を重ねてきました。飯舘村は同じ中⼭間地域ながら只⾒町より平坦な⼟地が多く、⼀⽅で原発事故の影響もあって農業の担い⼿不⾜に悩んでいると聞いたことが進出を決断した決め⼿でした。 飯舘村では、ドローンによる種まきなど新しい営農技術も取り⼊れ、将来的には200ヘクタール規模の⽶作りを⽬指す構想を持っていますが、当⾯は2、3ヘクタールから作付 けを始める予定。⼤⼿外⾷企業との提携も視野に⼊れ、⽶を提供するにあたっては「只⾒産」「飯舘産」などと産地を表⽰してもらうことも考えています。
現在、只⾒町の本社で働く常勤の社員は6⼈ですが、その半数は⼥性。6⼈のうち5⼈は30代以下という若々しい職場です。⼦育てなどの事情に合わせて勤務時間を変える柔軟 な働き⽅を導⼊し、オフには社員が⼀緒にレジャーを楽しむなど家族ぐるみの付き合いも楽しんでいるそうです。地域を守るには、新しいことに挑む「攻め」の要素も必要。「飯舘に根を下ろし、地元の⼈々とのつながりを⼤切にしたい。同時に『飯舘を盛り上げていこう』というぐらいの 熱意ある若い⼈に来てもらいたいですね」と、⼤輔さんは⼒を込めて語りました。
株式会社RISESAPEUR
福島県南会津郡只⾒町⼤字福井字仲町35番地