令和4年秋に飯舘村に移住し、株式会社サクラ・シスターズを設立した峯岸ちひろさん。社名の由来は、台湾の言葉で日本の女性を意味する「桜花姉妹」。震災被災地の復興を後押しする台湾との交流事業や、PRコンテンツの制作・配信などを中心に、さまざまな事業を展開しています。
峯岸さんは、早稲田大学在学中に芸能活動をスタートし、休学して台湾に活躍の場を広げました。そして、日台の架け橋となり活動する中で、「台湾さらには世界に日本の文化を発信したい」と起業を考えるようになりました。
その後、復学のために帰国して福島を訪れた峯岸さんは、未だ復興途上にある被災地からの発信を決意します。また、現地からの発信にこだわり、豊かな自然と暮らしのたたずまいに惹かれた飯舘村への移住を決めました。
飯舘村を拠点に福島を発信し台湾との交流を深めます
令和5年には、台湾・台北市で開かれた食品展示会に出展し、村や県の産品をPR。また、台湾から飲食業者を招いて村内をめぐり、現地でも産品のよさを確かめてもらいました。さらには台湾の人の視点でも福島の魅力を発信してほしいと、撮影チームを招いて動画を制作。完成した動画は、台湾のプロ野球チーム「楽天モンキーズ」の試合で上映しました。
台湾から飲食業者を招き農産品の安全と魅力をPR
また、峯岸さんは、台湾でオーディションを行い、アイドルグループ「福島もも娘 from Taiwan」をプロデュース。「福島もも娘 from Taiwan」は令和6年にデビューを果たし、村内を含む福島県内の数多くのイベントでパフォーマンスを披露。台湾でも、福島のPR活動に貢献しています。
「福島もも娘 from Taiwan」。いいたて夏まつりにも出演
台湾在住のスタッフも含め、サクラ・シスターズの従業員は現在5人。南相馬市と川俣町にも支店事務所を置き、幅広い事業に対応しています。
峯岸さんは、多忙なスケジュールの中、村民有志や村に関心を寄せる協力者とコラボし、村内開催のイベントも多数企画していて、自ら司会を務めることもあります。村の人が楽しめる、そして村外の人にも飯舘村を知ってもらえる、そんな機会を一つひとつ作り上げています。
村民有志と開いたイベントで司会を務める峯岸さん
また、伊丹沢地区に置いていた事務所を、上飯樋地区に移転することになりました。新事務所の場所に面する畑「サクラ・グリーン」では、東京の企業と連携し、鉱石抽出物から作られた液体を肥料として使用する実証実験を行っていて、村産の御影石(花崗岩)の活用にもつなげようとしています。
村民とつながり、全国とつながり、海を越えた人々ともつながって、サクラ・シスターズの挑戦はまだまだ続きます。